旦那 無断外泊が何故か許される

いけね、もうこんな時間、門限は九時。でも、最早間に合う気配無し。間違いなく、閉め出されるぞ、こりゃ。そうゆう奴だ。

どこかで夜を明かす方を考えよう、安いホテル発見。あそこで過ごそう。旦那 無断外泊だなんて、怒られんと良いがね。あくる日の晩。

「別に、旦那 無断外泊くらい、好きにすれば」予想外、てっきり腹パンかと。「そんな暴力妻じゃねーですもん!とりあえず門限、これさえ守れば後は何しようが知りません」

何だか寂しい感じ。「え、じゃあもっとルール作る?ガチガチに規則決め、破る度に殴った方が」嘘ですごめんなさい。

「つまんねー、旦那 無断外泊すればえーんちゃう?」毎日出来っか、財布が真剣にやばい。お小遣い前借り無理?

「無理。まだ旦那 無断外泊してくれた方が」金ねーわけさ。「野宿!」何故かあるキャンピングセット、寝袋まで。嫌だ、なんで一家の大黒柱が外で。

「それワガママじゃね?妥協してよ」もうヤダこの恐妻、一緒に住めねぇ。